最終章です。設備の PLC と、外部のロボット(安川電機のコントローラの例)が信号をやり取りして、1つの工程を回します。PLC からロボットへは「サーボON・ジョブ番号・起動・停止(ホールド)」、ロボットから PLC へは「電源・サーボON中・運転中・ジョブ終了・原点位置・異常」を返します。非常停止は信号ではなく安全回路(実践3)で両方を止めます。シリンダ・ロボット・巻き上げの順番と待ち合わせ(ハンドシェイク)を、動きとタイムチャートで見ます。
① ロボット電源 入 → ② サーボON → ③ 起動 の順です。1サイクルが終わると、巻き上げの上でいったん止まります。製品を外して次のワークを台に置いたつもりで「セット完了」を押すと、リフターが下限へ戻り、次の起動を待ちます。
PLC は工程を1つずつ進めます(歩進)。次へ進む条件がそろうまで、その工程で待ちます。ラダーでは工程ごとの内部リレー(M100〜)を SET・RST で切り替える書き方がよく使われます(例)。
チェックを入れると、その困りごとが起きる状態になります。機械の絵とタイムチャートで何が起きたかを見てから直します。3つ解決すると合格の条件の1つがそろいます。
| 向き | PLC | 信号 | ロボット側(安川の例・名前と番号は要確認) | 使い方 |
|---|---|---|---|---|
| PLC→ロボット | Y10 | サーボON | 専用入力「外部サーボON」 | 押しボタンで短く出す。サーボが入ったかは X21 で確かめる |
| PLC→ロボット | Y11〜Y13 | ジョブ番号(2進数 1・2・4) | 汎用入力 IN#1〜IN#3 | マスタージョブが番号を読んで、そのジョブを呼び出す(CALL)作り方の例 |
| PLC→ロボット | Y14 | 起動 | 専用入力「外部起動」 | 番号を出して少し待ってから出す。運転中(X22)が返ったら切る |
| PLC→ロボット | Y15 | 停止(ホールド) | 専用入力「外部ホールド」 | 入れている間、ロボットはその場で一時停止。切って起動で続きから |
| PLC→ロボット | Y16 | 異常リセット | 専用入力「アラームリセット」など | 原因を直してから |
| ロボット→PLC | X20 | 電源入・準備完了 | 専用出力(例) | ロボットのコントローラが立ち上がった |
| ロボット→PLC | X21 | サーボON中 | 専用出力「サーボON中」 | |
| ロボット→PLC | X22 | 運転中 | 専用出力「運転中」 | ジョブを動かしている間 ON |
| ロボット→PLC | X23 | ジョブ終了 | 汎用出力 OT#1(ジョブの最後で ON) | PLC が見たら次の工程へ。次の起動で切る |
| ロボット→PLC | X24 | 原点位置(退避している) | 作業原点・干渉エリアの出力など | ロボットが台の上にいないことの確認。シリンダ・巻き上げを動かす条件 |
| ロボット→PLC | X25 | 異常(アラーム) | 専用出力「アラーム発生中」 | PLC は止めて知らせる |
| 安全回路 | — | 非常停止・安全柵 | コントローラの安全用の端子(外部非常停止・安全柵の入力など) | PLC を通さず2チャンネルで。盤の非常停止でロボットも、ロボットの非常停止で設備も止まるように両方向につなぐ |
設備の入出力(例):X0 起動・X1 停止・X2 セット完了・X3 異常リセット・X4 非常停止・X5 シリンダ上昇端・X6 シリンダ下降端・X7 巻き上げ上限 LS・X10 巻き上げ下限 LS/Y0 シリンダ上昇・Y1 シリンダ下降・Y2 巻き上げ・Y3 巻き下げ・Y4 異常ランプ。ロボットを外部の信号で動かすには、ロボットのモードを「リモート」にしておきます(要確認)。
| 記号 | 名前 | 主な仕様・選ぶ時の注意(例) |
|---|
すべて「仮」(例)です。ロボットの形式・入出力の数と番号・安全用の端子は、安川電機の資料と、ロボットを納めた会社(システムインテグレーター)に確かめます(要確認)。
ロボットは安川電機の YRC1000 コントローラを想定した例です。外部サーボON・外部起動・外部ホールド・運転中・サーボON中・アラーム発生中などの専用入出力、汎用入出力(IN#・OT#)、マスタージョブからのジョブ呼び出し、モード(ティーチ・プレイ・リモート)の名前と使い方は、取扱説明書で要確認。ロボットの動き・作業時間・ジョブの中身はこの画面だけの例です。最後の「セット完了 → 巻き下げで下限へ戻る」は、次のサイクルにつなぐために足した工程です(実際の流れは要確認)。
学習用の資料です。実機の配線・通電作業は、電気工事士などの資格と社内ルールに従ってください。