学習用のシミュレーションです。 実機の配線・通電作業は、電気工事士などの資格と社内ルールに従ってください。作業前は元の遮断器を切り、ロックアウトと検電をしてから触ります。
コンベアは巻き込みの危険があります。詰まった部品を取る・センサーを調整する時は、コンベアを止め、勝手に動き出さない状態(電源を切る・非常停止)にしてから手を入れます。PLC のプログラムを書き換える時は、機械が止まっていることを確かめ、書き換えた後は動きを確かめてから運転に戻します。
機械を動かす
PB1 でコンベアが動き、部品が箱に入ります。決めた数で止まったら、箱を替えたつもりで PB3 を押すと、カウンタが 0 に戻って再び動きます。部品の供給を止めると、10秒で「部品切れ」になります。
センサーの信号(最後に通った部品の拡大図)
とても短い時間を引き伸ばして描いています
困りごとを起こして直す
チェックを入れると、その困りごとが起きる状態になります。まず数がずれるのを見てから、上の「設定」で直し、そのまま 5個続けて正しく数えると「解決」です。3つ解決すると合格の条件の1つがそろいます。
ラダー図(モニタ表示)
通っている接点・動いているコイルは青
三菱電機 FX5U の書き方の例です。OUT C0 K10=「X6 が OFF→ON になるたびに1つ数え、10 になったら C0 の接点が入る」。OUT T0 K100=100ms 単位で 10秒(タイマーの単位は機種・設定で要確認)。
I/O 表
| 番号 | 名前 | 機器(例) |
| X0 | 起動 | 押しボタン 緑(PB1) |
| X1 | 停止 | 押しボタン 赤(PB2) |
| X2 | 箱交換 完了 | 押しボタン 黄(PB3) |
| X4 | 非常停止(b接点) | 非常停止スイッチ。押していない時に ON |
| X6 | 部品の検出 | 光電センサー PH1(DC24V・PNP の例) |
| Y0 | コンベア運転 | リレー → コンベアモーターの電磁接触器(例) |
| Y1 | 箱いっぱい(交換して) | 表示灯 黄 |
| Y2 | 部品切れ | 表示灯 赤 |
| C0 | 箱の中の数 | カウンタ(設定値 K10) |
| D0 | 累計(今日の生産数など) | データレジスタ(INCP で 1 ずつ足す) |
| T0・M1 | 部品切れの見張り・警報の保持 | タイマー 10秒・内部リレー(SET/RST) |
カウンタを使う時の考え方
- 数えるのは「OFF→ON になった瞬間」。部品がセンサーの前で止まって X6 が ON のままでも、数えるのは1回だけです。設定値に届くと C0 の接点が入り、RST C0 をするまで数は残ります(この装置は箱交換 PB3 で RST)。設定値に届いた後にさらに入力が来た時の動き(そこで止まるか)は機種で要確認。
- 設定値は変えられるように。OUT C0 K10 のように数字で書くと、変えるにはプログラムを書き換えます。OUT C0 D10 のように D(データレジスタ)にしておくと、タッチパネルから「1箱の数」を変えられます。
- P の付く命令は1回だけ。INCP D0 は X6 が ON になった瞬間に1回だけ 1 を足します。P のない INC D0 にすると、ON の間、スキャンのたびに足し続けて数が大きく狂います(よくある間違い)。
- タイマーで「来ないこと」を見張る。コンベアが動いているのに 10秒部品が来なければ、部品切れか詰まりです。T0 で数え、SET M1 で警報を保持し、起動 PB1(RST M1)で解除します。止まった理由がランプで分かるようにします。
- 数えもれ(速すぎる)。PLC は入力のノイズを避けるため、決まった時間(入力応答時間・初期 10ms の例)続いた ON しか受け付けません。センサーの前を通る時間がそれより短いと数えもれます。入力応答時間を短くする(パラメータ)・高速カウンタを使う・センサーの位置を変えて通る時間を長くする、で直します(設定できる値・高速カウンタに使える入力の番号は機種で要確認)。センサー自身の応答時間も確かめます。
- 数えすぎ(チャタリング)。部品の角・光る面・揺れで、センサーが1個の間に ON・OFF を何回もくり返すと、1個で何回も数えます。センサーの向き・感度を直す、センサーのタイマー機能、PLC で「ON が続いたら数える」などで直します。ただし長く待ちすぎると、今度は速い部品を数えもれます(両方のつり合い)。
- 停電で数が消える。電源を切ると消えるデバイスと、残る(停電保持)デバイスがあります。累計・箱の途中の数など残したい数は、停電保持の範囲を使います(どの番号が停電保持か・電池の要否は機種とパラメータで要確認)。
- 最後は実物と照らし合わせる。PLC の数と箱の中の実物がずれていないか、立ち上げの時や1日の終わりに確かめます。数のずれは客先への入れ数の間違いになります。重さで確かめる装置を足すこともあります。
使っている機材(例)
すべて「仮」(例)です。形式・応答時間・定格はメーカーのカタログと取扱説明書で確かめます(要確認)。
確認テスト(4問正解+困りごと3つ解決で合格)
PLC は三菱電機 FX5U の例です。入力応答時間・高速カウンタ・停電保持の範囲は、ユーザーズマニュアルとパラメータで確かめます(要確認)。画面のコンベアの速さ・部品の間隔・センサーの前を通る時間(ふだん 250ms・シュートで落ちる時 4ms)はこの画面だけの例です。